「勇凰舞進」ストーリー

 

舞進月花から二年。

 

空に浮かぶ月や、風とともに舞う花びらに憧れを抱いた人々は、自分達も翼があれば空を飛べると考え、鳥のような白い羽を身につけることにした。初めは苦労も多かったが少しずつ軌道に乗り、あと少しで空も飛べるようになると、誰もが信じていた。

しかし最後まで空を飛ぶことはできなかった。

なぜなら人は鳥じゃないから。

何かの真似をしても上手くいくわけではなく、似せた「偽物」にしかなれないことに気づく人々。

羽を捨てて本来の姿を取り戻し、ありのままの自分を愛することにより、一歩一歩ゆっくりではあるが確実に自分の道を舞い進む。

気づけば人々は伝説の鳥「鳳凰」と呼ばれるようになり、世を照らす存在となっていたのであった。